こんにちは、Narui My(なるいまい)です。
海外で人気のアルコールインクアートが日本でも徐々に広がってきています。
アートと言うと、筆とパネルを使い「描く」というイメージですが、アルコールインクアートの制作方法はとてもユニークです。
さらに抽象的なデザインが空間をおしゃれにするので現代の新しいアートスタイル。
これからアルコールインクアートを始めたい方のために、まずはどんな材料を揃えれば良いのか詳しく説明していきます^^
アルコールインクアートに必要最低限の材料とは?
アルコールインクアートは材料さえ揃えば、今すぐご自宅で始められます。
気軽に楽しめるのもアルコールインクアートの魅力の一つです。
結論から言うと、アルコールインクアートに必要な材料はざっくり5つだけ。
(極論を言うと4つです。)
それでは細かく説明していきますね。
アルコールインク
アルコールインクアートと言うくらいなので、まずメインのアルコールインクが必要です。
アルコールインクは日本・海外含め様々なメーカーさんが商品を出しています。
世界のアルコールインクアーティストの中で最も有名なのが、
- COPIC (コピック)日本製
- ジャカードピニャータ(Jacquard社のPinata Alcohol Ink)海外製
- レンジャー(Ranger)海外製
この3つが有名です。
それぞれの特徴についてお伝えします。
COPIC (コピック)
COPIC(コピック)は海外のアルコールインクアーティストに大人気なアルコールインクで、COPIC(コピック)のアルコールインクをメインとして使用しているアーティストさんは沢山いらっしゃいます。
日本人にとっては日本で買えるので本当〜にありがたい!
なぜこんなにもコピックのアルコールインクが人気かと言うと、なんと358色もあるんです!
(選ぶのが逆に大変かも笑)
まずアルコールインクアートを始めるために、アルコールインクを購入するならコピック社のバリオスインクを買えば正直OKです。
他のメーカーさんのアルコールインクは海外製なので、海外からの送料代などを含めると結構高くなります。
日本で358色も買えるのですから、コピックがオススメです。
購入方法は、地元の画材屋さんや文房具屋さんで購入、コピック製品取扱店舗からの購入、またはネットで購入する方法があります。
私は地元の画材屋さんで購入する時もありますし、欲しい色がない場合はコピック公式ネットショップで購入したりします。
ちょっとでも費用を押さえたいと言う方は、下記ネットショップでもコピックバリオスインクインクの購入が可能です。
若干お安くなっています。
全てを最初から揃えようとせずに、まずは基本となる色を数本だけ購入したり、自分のペースで集められるといいですね^^
ジャカードピニャータ (Jacquard社 Pinata Alcohol Ink )
ピニャータインクも様々な色がありますが、種類は少なめ。
ピニャータの基本の色セットを購入してみましたが、アルコールインク的にはコピック社と特に違いはありません。
ピニャータのアルコールインクが特別凄いという印象はないので、必ず購入する必要はないと思います。
ただ!!
ピニャータのメタリック系のインクがとても素晴らしいのです!
アルコールインクアートを始めると絶対欲しくなるインクが、メタリック系のインクです。
アートの中にゴールドインクが入るだけで、雰囲気が全く変わります。
アルコールインクアート始め、ゴールドインクを使わない日はないほどです。
残念ながら現在ピニャータのインクは海外でしか購入できないので、どうしても海外発送になり、到着までに2週間ほどかかります。。。
もしゴールドも欲しいし、ピニャータの他のインクも使って見たいという方はこちらのセットがオススメです。
いやいや、メタリック系のインクだけ欲しいという方は、アマゾンから購入可能です。
ピニャータはメタリック系のインクをいくつか販売しております。
全ての色を試してみたいという方は、日本のアマゾンでは購入できないので、Etsyなどでの購入になります。
是非検索してみてくださいね。
レンジャー (Ranger)
私はレンジャーのインクはゴールドとシルバーのみ購入しました。
(何度も言いますが、基本的にはコピック社のアルコールインクがあるので、海外製品はなるべく買わない方向でいます。)
ピニャータと同じく、メタリック系のインクが発売されているので、ゴールドとシルバーのみ購入。
面白い事に、ピニャータ社のメタリック系のインクとレンジャーのメタリック系のインクは全く違います!
購入はアマゾンから可能です。
ゴールドなどのメタリック系アルコールインクの種類の違いや購入方法について、こちらの記事に詳しく書いています。
濃度90%以上のアルコール
アルコールインクを揃えたら、次に必要な材料は「アルコール液」です。
アルコール液は何でもOKというわけではなく、濃度が90%以上でなければなりません。
それではアルコールインクアートに使える濃度90%以上のアルコール液を紹介します。
無水エタノール
日本のアルコールインクアーティストさん達が使っているメインのアルコール液が無水エタノール。
アルコール度数が90%以上であり、ドラックストアで購入できます。
ドラックストアなどで購入すると、1本およそ1500円前後ですが、ネットだと1本1000円前後とお買い得になります。
余談ですが、私はネットで2本セットで購入しています。(2本買うと送料が無料になるので)
イソプロピルアルコール
イソプロピルアルコール (Isopropyl alcohol) は海外のアーティストさん達が使っているアルコール液。
無水エタノールとの違いはアルコール度数がイソプロピルアルコールの方が高いということです。
さらに無水エタノールより安い!
ただ、無水エタノールよりかなりニオイが強いので、これを使う時はニオイを通さない強いマスクを装着しています。
賛否両論かと思いますが、ニオイが本当にキツイので、私の作品は基本的に無水エタノールの使用率が多いです。
ニオイは酷いけど、作品を作る上でキレイなラインを出せる超優れもの!無水エタノールには出せないツヤやラインを出せるのはイソプロピルアルコールです!
アルコールインクアートを始める上で、とりあえず早く始めたいという方はどこでも購入できる無水エタノールがオススメです。
無水エタノールになれたらイソプロピルアルコールを使ってみるというのもありですよ^^
スポイト
アルコールインクと無水エタノールが揃ったら、次はスポイトの用意です。
アルコールインクに無水エタノール垂らす時に必要な道具です。
自分が使いやすいスポイトであればスポイトは何でもOK!
私のオススメはスポイトと瓶がセットになっているもの。
なぜこれがオススメなのか説明しますね!
無水エタノールなどのアルコール液は揮発性が高く、空気に触れるとアルコールがとんでしまいます。
このような瓶は蓋の入り口が小さいため、空気にふれる面積が少ないので、大変重宝しています。
大きめの作品を作る時は結構アルコール液を使うので、大きめの瓶を使用しています。
小さい作品を作る時は、このような小さめのスポイトもオススメです。
先端が細いので、細かいデザインを作る時に最適です。
無水エタノールを瓶やドロッパーボトルに移す時は、ダイソーなどで購入できるグッツをご利用ください。
ユポ紙 (Yupo paper)
さて、色々準備ができたらあとは紙!
アルコールインクアートに必要な紙は「ユポ紙(ゆぽし)」です。
ユポ紙は普段の生活ではなじみがない言葉ですよね。
広告代理店さんなどが使っている特殊な紙で、プラスチック製の紙の事です。
プラスチック製なので、水に濡れても変形しません。
実は、ユポ紙を触った事がある人は多いハズです!
ユポ紙は選挙の投票用紙にも使われているので、選挙に行った事がある方は覚えているかもしれません。
あのつるつるした、えんぴつで書く時気持ち良いほど滑らかさを感じる紙。
あれがユポ紙です。
基本的にユポ紙は業務用なのでデパートや文房具屋さんで見つからないケースがほとんどです。
画材屋さんに行っても基本的に在庫はなく、取り寄せ扱いになってる所が多いハズ。
なので、ユポ紙はネット購入が便利です。
ユポ紙にも種類があります。
- サイズ(大きさ)
- 厚さ
この組み合わせ次第で、値段が変動します。
ユポ紙のサイズが大きければ大きいほど、厚さが厚いほど値段が高くなります。
ネットで「ユポ紙」と検索すると色々な種類が出てくるので、何を購入すれば良いのか迷うと思うので、私が練習に使っているユポ紙を参考までに紹介致します。
初めてアルコールインクアートを始めるなら、A4サイズが一番はじめやすいと思います。
(私は最初サイズを気にしないで購入したため、特大サイズのユポ紙が届きました(笑)そのため使うたびにカッターで切っていました。。。)
大きい作品などに挑戦したい時は大きめのサイズを購入すると良いと思います。
ユポ紙サイズ別の詳しい内容はこちらの記事で説明しています。
ドライヤー
最後はドライヤーです!
初めてアルコールインクアートをする方は、ドライヤーが難しいと感じる方もいらっしゃいます。(私がそうでした!笑)
下記材料が揃ったら、
- アルコールインク(コピックバリオスインク)
- 無水エタノール
- スポイト
- ユポ紙
あとは風をかけるだけなので、ドライヤーまたはストローを使います。
最初はストローや息を直接吹いて楽しんでみるのも良いと思います。
ドライヤーの風量が強すぎて、最初は扱うのが大変でしたが、練習を続けるとドライヤーが必須になってきます。
海外のアーティストさんは、ドライヤーの他にヒートガンを使用している方もいらっしゃいます。
しかし、ヒートガンは高温なので、ユポ紙が変形してしまいます。(厚みがあるユポ紙の場合は大丈夫です。)
まずご自宅にあるドライヤーで試してみましょう!
私のおすすめは700Wくらいのドライヤーが一番しっくりきます。様々なワット数のドライヤーを試したのですが、700Wが一番よかったです。
最近は何のドライヤーを使っているのか質問も来るので、今私が使っているドライヤーも紹介しますね。
ここ最近の作品はこのドライヤーの使用率が高いです。(作品によってドライヤーは使いわけています。)
700Wのカールドライヤーであればメーカーが何であれ、おそらく大きな違いはないと思います。
アルコールインクアートを始める前の下準備
材料が揃った所で、早速始めよう!
と言いたい所ですが、最後にあと少しだけ揃えるものがあります。
アルコールインクは手や家具につくと落ちにくいので、始める前の下準備グッズを紹介します。
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- 敷物(必要であれば)
- マスキングテープ
慣れてくると素手で作品を作る事も多くなりますが、アルコールインクは爪の間などに染み込むと大変落ちにくいです。
手につくのが気になる方はゴム手袋をはめてから始めましょう。
キッチンペーパーや敷物は机の上にしきます。机の上にアルコールインクがこぼれないようにするためです。
実際、机の上にアルコールインクがこぼれても、無水エタノールなどのアルコール液で落ちるのですが、インクを吸収しやすい素材の机などの場合は、無水エタノールでも落ちない可能性はあります。
机を汚したくない方はサランラップでカバーしたり、敷物をしいたり、キッチンペーパーを敷いたりと工夫をしてください。
最後にマスキングテープはユポ紙を固定するために使います。
ドライヤーを使う場合、風量が強くてユポ紙が飛んでしまうので、マスキングテープで4隅を固定します。
セロハンテープでも良いのですが、剥がしにくいので、マスキングテープがオススメです!
まとめ
これさえ揃えば今すぐアルコールインクアートを始められるという基本材料を紹介しました。
まとめると、
- アルコールインク(コピックバリオスインク)
- 無水エタノール
- スポイト
- ユポ紙
- ドライヤー(最初はストローからの方が簡単!)
この5つが揃えば(極論最初の4つでも)始められます。
さらに、実際に始める時は、
- ゴム手袋(必要に応じて)
- キッチンペーパーや敷物
- マスキングテープ
これらを用意すると物凄く便利ですよ^^
以上がアルコールインクアートに必要な基本的な材料です。
「あ!やってみたい!」
自分の心の「やりたい!」という気持ちに自分が応えてあげる。
自分の中にある「表現したい」という気持ちをアルコールインクアートで表現する。
道具さえ揃えば今日からみんなアーティスト♪
本日も皆様のアート活動を応援しています。