こんにちは、マレーシアの鳴井舞です。
あと3ヶ月でマレーシアに来て1年になります。ふと思い返して海外に戻って良かったなと感じたことをシェアしたいと思います。
日本を離れて海外に出たことで、自分を向き合う時間が多くなったのと、そこで人間が持っている感情のパワーを再認識できました。
感情を上手く使うと現実が大きく変わる気がしました。
マレーシアが好きじゃなかった
最初マレーシアに到着した日はもう帰りたくて帰りたくて最初の2週間はずっと日記を書いてました。ネットの情報に縛られていたんです。マレーシアはひったくりが多い、タクシーは危ない、夜は歩いてはいけない。
私は海外異動を申し出し、どこの国でも選べました。私は英語が話せる国を第一優先にしていました。
アメリカにいた経験から、アメリカは会社の異動であれ絶対お客様に負けると思いました。人種差別が多いし、ましてや私はアジアの黄色人種。英語の発音一つにしても本場の英語じゃないと負ける気がしたのでアメリカやイギリスやオーストラリアは選択肢から外しました。当時はGeneral Managerとして異動なのでお客には負けられないんです。
そこで私が選んだのはインターナショナルで英語が話せるシガポールとマレーシア。シンガポールは東京と変わらないと聞いていたのとマレーシアの方が直感で面白そうっていう理由でマレーシアを選んだので、もともとマレーシアに行きたくてマレーシアに来た訳ではないのです。
初めてのマレーシア。高層階でも蟻が出るし、一見綺麗な場所でもトイレは酷く汚いし、電車は時間通りに来ないし、料理は口に合わないし、衛生管理が酷くて(マックの店員はカウンターで化粧なおしして手を洗わないままレジに戻るし、他の店も店員は携帯見ながら仕事するし)なんでこんなプロフェッショナルじゃないのよっていらだってました。
それから最初の数ヶ月はマレーシアが嫌いでした。確かに海外に戻りたいと思ったけど、マレーシアって何か想像と違う・・・
でも日本に帰ろうという選択肢はありませんでした。目の前の感情で選択するのではなくて、海外で最低2年は働き、海外でしか得られない経験を積みたいと思っていたので、こういう国もあるよなって思っていた所もあるし、やはりどの国も良い面もあれば悪い面がある。全てがパーフェクトじゃない。良い面も沢山ありました。
感情と現実をくっつけない
半年ぐらい経った時に、生活も慣れて刺激もなくなってきたあたりから冷静に考えるようになりました。
最初マレーシアが嫌いと思った感情は私個人的なもので、つまり、マレーシアが嫌な国ではない。マレーシアという国は昔から存在してるし多国籍民族だし、その国に外国人の私が来て適応できないのが問題なだけで自分の感情を押し付けてはいけないと改めて気がつきました。
改めて「感情」というものがいかに影響力が強いか実感しました。この感情により考え方も物の見方も変わってしまう。
今は峠を越し、マレーシアが好きとか嫌いとかという次元の問題は無くなりました。
今目の前に起きていることすべて、何の意味もありません。全て自分が意味づけしているだけなんです。
その意味づけしている元になっているのが感情なのです。
同じ現実でも片方の人は楽しく感じたり、もう片方は辛いとか別な方に考える人もいます。どの世界に行ってもその人目を通して見ている世界は変わってしまう。
自分の感情とちゃんと向き合って、目の前の現実に結び付けない。自分が嫌だと感じることがあっても、目の前の現実はただ存在しているだけ。
全ては自分次第。
今もし苦しいことがあったら、自分の感情と現実をいったん切り離して冷静に見てみましょう。
今日も皆様にとって最高の一日になりますように。
マレーシアは、生活する場所によって、日本よりも高級なところもあったり、ローカルにどっぷりはまったり、アジアの雑踏の中で生活を選択する事ができますね。
私もマレーシアに来て、ずっとマレーシアが好きに思えませんでした。理由は、その時働いている会社がとても厳しかったため、マレーシアが嫌いと勘違いしていたのです。仕事以外では個人の生活は全く無かったのにも関わらず。自分の感情で、仕事に関係のないマレーシアに八つ当たりしていた様なものでした。
最近進出して来た日系企業は、顧客も日本人、取引する業者も日本人。これも感情だけで判断してしまっている感じがします。マレーシアの人からすると、日本でビジネスしたらとなってしまう。
鳴井舞さんが、感情以外の部分で冷静に判断して、色々学んでみようとする姿勢は素晴らしいですねー。
コメントありがとうございます!そうですね、1日のほとんどを会社で過ごすので会社が嫌だとマレーシアがそもそも嫌だと勘違いしてしまう気持ちわかります。感情というのはややこしいです。。まだまだ成長途中なのですが、感情と現実をちゃんとわけて考えられるようになりたいです。