こんにちは、Narui My(なるいまい)です。
アルコールインクアートには欠かせないユポ紙(ゆぽし)にはいくつか種類があります。
基本的にはどのユポ紙を使ってもOKです^^
本日はユポ紙のサイズ別の違いをご紹介します。
アルコールインクアートに使うユポ紙とはそもそも何?
ユポ紙とは合成樹脂を主な原料として作られており、プラスチックに似た特性を持っています。
普通の紙とは違い、水・油・薬品に強く、破れにくいため、耐水性・耐久性に優れています。
普通の紙だと、水やインクをすぐ吸収してしまいますが、ユポ紙は耐水性があるため、無水エタノールなどのアルコール液やアルコールインクが紙の上で流れるように描く事が可能です。
ユポ紙以外の紙でアルコールインクアートを試してみた所、アルコールインクアートの特徴の一つである、インクが流れるようなデザインは難しかったです。
インクの吸収が早くドライヤーの風で描く感じを全く表現できませんでした。
なので、ユポ紙はアルコールインクアートに向いている紙の一つです。
ユポ紙は普段の生活でよく使われている
実は普段の生活の中でユポ紙は沢山使われています。
例えば、
- 選挙のポスターや投票用紙
- 飲食店のラベルやメニュー
- 外に貼られているお店のポスター
- 広告代理店で使われているチラシ
- お風呂のポスター
など、外の雨や風などにも耐えられ、飲食店やお風呂など水にかかるような場所にも耐えられる場所に使われています。
気が付かなかっただけで、実は生活の中に沢山使われていました。
アルコールインクアートに使えるユポ紙の種類や違いとは?
アルコールインクアートを始めるために、ユポ紙を購入しようと思い、ネットで「ユポ紙」と検索すると様々な種類が出てきます。
どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね(汗)
まず、ユポ紙の違いは大きく2つあります。
- 紙の大きさ(サイズ)
- 紙の厚さ
この紙のサイズが大きければ大きいほど、紙の厚さが厚いほど値段が高くなります。
ユポ紙にも色々ありますが、これまでに私が購入したユポ紙について紹介していきます。
練習用にぴったりな厚さ0.11mmA4サイズのユポ紙
A4サイズなので、とても描きやすいのが特徴的です。
これから初めてアルコールインクアートをやってみたいという方にもオススメできるサイズです。
インクもしっかりのるので、練習用ではなくても、このまま作品にも使えるちょうど良い大きさです。
こちらは裏表どちらも一緒なので、どちらの面を使っても大丈夫です。
裏表どちらも一緒なので、練習する時は両面に描いています。
紹介しているのは50枚入りですが、20枚入りや100枚入りもありますよ^^
アルコールインクアートにはまると、50枚はあっという間に使ってしまいます(笑)
ポストカード作品などにも最適な厚さ0.25mmA4サイズのユポ紙
先程紹介した厚さ0.11mm A4サイズのユポ紙の0.25mmバージョンです。
こちらは厚さがしっかりしているので、ポストカードよりは薄いですが、ポストカードサイズの作品として作れるちょうどよい厚さ。
0.11mmの方はペラペラしているので、作品として飾る場合は、フォトフレームに入れたりパネルに貼ったりする必要がありますが、0.25mmの方はこのままでもしっかりしている厚さです。
こちらも両面使えるユポ紙です。
もっと小さい紙を使いたい!A5サイズのユポ紙
A4サイズよりも小さいユポ紙を発見しました。
カミテリアさんから発売されているA5サイズのユポ紙!
こちらは15枚入りで400円なので、トライしやすい値段とサイズです。
さらに、カミテリアさんから発売されているsuke/sukeという紙はユポ紙ではないですが、この紙にアルコールインクを乗せるとキレイに透けているので面白いですよ^^
厚さは0.11mmくらいと変わらない感じでした。
こちらも両面使えるユポ紙です。
大型作品に最適ビックサイズのユポ紙
こちらは大きな作品を作る時に便利な大きさです。
なんと788×546mm!
写真で実際の大きさを見てみますと・・・
どれくらい大きいのがわかるかと思います。
このユポ紙の厚さは0.08mmなので0.11mmのユポ紙より薄いです。
この紙で作品を作ると若干透けています。
上の写真を見ると床の板の線が見えているのがわかります。
0.11mmは透ける事がないので、透けないユポ紙を希望されている方は0.1mm以上がオススメです。
アルコールインクアートを始める時、どんなユポ紙を買えばいいのかわからなくて、このユポ紙を買ってしまいました。
あまりにも大きくてびっくり!
そして練習するにも、毎回小さくカットするのが面倒でした。でも、自分でカットして使うのであれば安くすむかもしれません。
こちらも両面使えるユポ紙です。
サイズを気にせず使えるロールタイプのユポ紙
ロールタイプは自分で短くもできるし、長くもできるので、大きな作品を作るのにも便利です。
実際の大きさをご紹介します。
今まで紹介してきた中で値段は一番高いですが、ロールタイプは自分で長さを決められるのが一番のメリットです。
ロールタイプには表と裏があります。
表と裏では素材が違うので、アルコールインクアートの仕上がりも変わってきます。
表と裏の違いをご紹介します。
写真の上の方(インクが沈んでいる方)は裏。
ザラザラしているので、インクがすぐ染みて広がりません。
表の艶々している方は通常通りアルコールインクが広がります。
アルコールインクアートを始める前に手で触って感触を確かめてみましょう!
ちなみに、このロールタイプの紙は0.165mmくらいです。
アルコールインクアートの作品にユポ紙の厚さの違いで差はでるの?
現在、全て日本で購入したユポ紙ですが、厚さによって作品の出来上がりが変わるかというと、そこまで大きな差はないと思います。
しかし、実際に使ってみた感想として、ユポ紙が厚い方が私は好みです。
作品の見栄えはあまり変わりませんが、作っている時に厚さがある方が扱いやすいと感じるからです。
例えば、薄ければ薄いほど、ドライヤーの熱に弱いですし、ドライヤーの風で飛びやすいですし、紙を回しにくい。
ユポ紙が厚いほど、マスキングテープで固定しなくてもドライヤーで飛ばないので、制作しやすいのです。
ユポ紙が薄ければ薄いほど熱に弱く変形する
アルコールインクアートにはドライヤーやヒートガンを使いますが、高温すぎるとユポ紙が変形します。
ヒートガンやエンボスヒーターを使う方は、0.25mm以上の厚紙の利用をオススメします。
0.25mmでもギリギリ大丈夫ですが、使い方次第です。
ヒートガンやエンボスヒーターを使う場合、さっと流す程度だったら変形しない可能性もありますが、こだわったデザインを薄いユポ紙では描きにくいと思います。
今回はドライヤーではなく、エンボスヒーター(弱風150度)を使った例をご紹介します。
こちらはユポ紙・厚さ0.25mmをエンボスヒーターを使ったもの。
後ろにある紙と比較すると、エンボスヒーターのせいで紙がゆがみ、手前の方が浮いているのがわかります。
さらに薄いユポ紙で見てみましょう。
エンボスヒーターを使った紙はかなり変形し、0.25mmよりも浮きが激しいのがわかります。
こちらは若干伝わりにくいので、裏返しにしてみます↓
ボコボコしてしまっていますよね。
今回紹介してきましたユポ紙は0.08mmから0.25mmですが、これらはドライヤーが一番適していると思います。
どんなドライヤーでも最高温度は140度までと決められています。
140度以上の高温はエンボスヒーターやヒートガンになります。
つまりこれらの紙は140度以下であれば変形しません。
エンボスヒーターをさっと使う分には変形しないと思いますが、デザインをしていく上で長く使う場合は、ドライヤーがオススメです。
(私はどうしても変形してしまうのですが、変形させないでエンボスヒーターやヒートガンをご利用されている方もいらっしゃるのかな?!他の方はどうされているのかわからないので、あくまで私の経験談です。)
ユポ紙はどこで買えるの?
さて、ユポ紙は一体どこで購入できるのか。
基本的にデパートや文房具屋さんに行ってもユポ紙はなかなか売られていないと思います。
そもそも業務用の紙なので。
地元の画材屋さんでもユポ紙は買えますが、基本的には取り寄せになり在庫は常にとのことでした。(私が住んでいる地域の話です。)
手っ取り早く買うにはネットがオススメです。
アルコールインクアートをユポ紙以外にも挑戦してみよう!
アルコールインクアートはアルコールインクがのる所であれば何でもOKです。
- 陶器(お皿やコップ)
- ユポ紙以外の紙
- プラスチック
- 写真用の紙
試してみたいものにどんどん試してみましょう!
ちなみにプラスチックとはこういう感じのもの↓
もともとが透明なので、透明なアートが楽しめそうですよね^^
さらに、キッチンペーパーのようなスケスケの紙も変わった印象になりそうです。
写真が重複してしまいますが、カミテリアさんのsuke/sukeという紙も面白い質感でしたよ↓
まとめ
ユポ紙にも様々なサイズと厚さがあるのがおわかりになったかと思います。
厚さもサイズも自分の好みで選んでくださいね。
デザインによっては厚みがある方が扱いやすいですよ!
以上、アルコールインクアートに使うユポ紙についてのご紹介でした。
本日も皆様のアート活動を応援しています。