普段の生活で無意識にしている事って実は沢山あると思います。
例えば、私の場合ですと左手の上に顎を乗せて考え事をする、寝ている時や日中に食いしばりをしている、特にこの2つは数年前からしているのですが、全然自分では気が付きませんでした。
無意識にしているものは、めったに何かがない限り、自分で気づく事ができません。例えば、誰かに癖を発見してもらうまでは。
無意識にしている癖があっても、別に問題がなければ気づかないままでも良いかもしれませんが、それが原因で病気を改善しなければならない場合、自分の癖に気づく必要がありますよね。
まさに今私がここ数年で体験し、気づく瞬間がいくつかあったので、簡単に誰でもできる無意識にやっている生活習慣の癖に気づく方法と改善方法をお伝えします。
無意識にしている癖を続けていると身体から危険信号が送られてくる
1年前、人生で一番忘れられない3週間を過ごしました。
それは、突然奥歯が痛くなり歯医者に行っても痛みが治まらないのです。しかも、虫歯でもなく原因がわからない状況。歯医者の先生が言うには、おそらく食いしばりが原因だということ。
それを言われた時は「まさか」と思いました。
なんてったって、自分に食いしばりをしている自覚がないのですから。それこそ、無意識にしている癖というものです。
先生が言うには2年前以上から始まっているとのこと。
特に寝ている間に食いしばりをしていれば、かなり圧力がかかり、歯茎が下がっていき最終的には健康な歯であっても歯が抜けてしまうというもの。
これを聞いた時はショックでした。歯が健康なのに、食いしばりのせいで歯がなくなる可能性があるなんて。
その日から、食いしばりを直す事を決めました。
ただ、食いしばりを辞めたくても、無意識にしているものは自覚がないため、どんな時にしているのか気がつけないのです。
そこで、2年以上無意識にしていた食いしばりのせいで、ついに身体が危険信号を出してきました。
それが「痛み」というわかりやすいサインでした。
痛すぎて涙が止まらない、食べられない、寝られない、横になれない、仕事すらできない、何にも読めない。挙句の果て、睡眠不足でやっと寝るという日々を3週間体験しました。
この痛みというサインは、物凄いパワーだなと感じた瞬間でもありました。というのも、「ながら」行動ができないのですから。例えば、
- パソコンでメールチェックしながら、同僚と会話をする。
- スマホで料理の作り方を見ながら料理をする
- 運転しながら考え事をする
- youtubeを聞きながら仕事をする
- 食べながらテレビを見る
この「ながら」行動は、自分の意識を分散させていたのだな〜というのがわかった瞬間でもありました。
痛くて何もできない3週間は、痛すぎてほっぺに手を当てて勝手に出てくる涙を抑えずただただ痛みを我慢する事しかできず、ながら行動はとてもじゃないけどできませんでした。
つまり、いつも分散されていた自分の意識が初めてちゃんと身体の痛みという1点に向き合った瞬間を感じた時でした。
このまま続けていると危険だよ、身体からの信号。
では、どうやって無意識にしている食いしばりを治せば良いのか。
無意識にしている行動に気づく所から癖を直す
では、直さなければならない自分の癖がわかった所で、次は日中いつしているのか、もししていたら自分で気づいて止める必要があります。
特に私の場合は食いしばりを続けていると歯茎が下がり歯がなくなる可能性があるので、早急に癖を直す必要がありました。
どうすればいいのだろう〜と考えていた時、ちょうど瞑想教室に通っていた先生がアドバイスをくれました。
「自分を観察してみて」と。
自分を観察というのは、今この瞬間何を考えていて、身体のどこに力を入れているのか、客観的に見るということです。
客観的に自分を見続けていると、どの瞬間に歯に力を入れているかパターンが見えてくるというもの。
当時、私はどんな方法でも良いので早急に食いしばりをやめたかったし、何より歯の痛みに耐えられなかったので、言われた通りに自分観察を始めました。
客観的に見る方法は色々あると思いますが、瞑想教室に通い脳を休める事を学んでからは、自分なりの方法で自分を客観視していました。
客観的に見る方法として、私の場合は「今」私が見ているもの、していること、聞こえることを言語化してみることでした。
- あ、今目の前に○○がいる
- あ、今○○が聞こえる
- あ、今頭で○○を考えている
言語化する事で、自分を少し高い目線から見るようにしていました。
誰に言うわけでもなく、ただ自分の頭の中で自分の行動を言語化することで意識が今この瞬間にいることになります。
これ、簡単に見えますが、会社で働き続けている人にとっては難しいと思うんですよね。(私はそうでした。)
マルチタスクを同時にこなす環境にいれば、意識は分散されているし緊張状態だと思います。どこか1つに意識を集中したり観察するというのは、日々の行動の癖ですぐはできないかもしれません。
でも、続けているとある日気づいたんです。
「あ、私身体に力を入れる瞬間に食いしばるんだ」って。
そして、気づけた瞬間嬉しかったのも覚えています。気づくってこういう感覚なんだって。
無意識の生活習慣の癖に気づくには、まず一旦自分を客観視してみると言うのが一歩だと思います。
無意識にしている行動や癖の気づき方を日々の生活に取り入れる方法
自分を客観視すると言っても、日々の生活で何かに集中している時は難しいんです。
仕事でパソコンに集中している時、気がついたら1時間経っていた・・・なんてこともあります。
そこで、私が日中気がついたら常にやっている方法があります。(これで結構食いしばりがおさまっています。)
それは一旦作業を止めて深い呼吸を2,3回するということです。
本当は瞑想なども良いのですが、日々の生活でずっと瞑想なんてできませんからね(笑)
瞑想ではなくても、瞑想の基本である呼吸を「意識的に」することで無意識にしている癖に気づく瞬間に出会うんです。
例えば、パソコンで仕事をしている時、目の前に「呼吸」と書いた紙を貼って、それを見たら呼吸する、というようなマイルールを作ってやってみる。
この深い呼吸をすると、瞑想の「今ここにいる瞬間」と「自分を観察する」という感覚を同時に体験することになります。
普通の呼吸ではなく、深い呼吸が大事です。
- 呼吸をすることで、考え事が一旦止まる、一瞬でも意識が呼吸に向く
- 呼吸をすることで、一旦身体の緊張がほぐれる
- 呼吸をして酸素が全身に行き渡るイメージをしながらする。そうすると、頭からつま先まで酸素が通るイメージに沿って身体に意識が向かう。その時、身体のどこに意識が向いているのか気づくことができる
- 呼吸をすることで、今に戻る
物凄く簡単であり、自分の身体の状態を知る事ができる方法です。
普通に働いていて、呼吸を意識的にする事なんて私はありませんでした。
だからこそ、意識的に呼吸をした時に身体の痛みに気づく事ができました。パソコン仕事であれば、肩が特に痛みますしね。
一旦その場で呼吸、意識的に呼吸をする、これを続けると「あ!」と自分の癖に気づく瞬間が来ます。
まとめ
無意識にしている行動や癖に気づく方法は人それぞれだと思いますが、忙しい生活の中で簡単にできる方法は私は深い呼吸という方法にたどり着きました。
自分の意識が分散されているのを、「今ここ」に戻す。
戻すために、一旦深い呼吸をしてみる。脳の思考の癖を直すなら、思考の癖を観察してみる。生活習慣の身体の癖を治すなら、今どこに力が入っているのか、しびれているのか、一旦そこに意識を1点集中してみる。
このお陰で、私は食いしばりの他に、歯茎が下がる原因である顎に力を入れる癖がある事に気づく事ができました。(よく顎を手に乗せて考える癖。)
身体から危険信号が送られてきたら、自分の生活習慣の癖を見直すチャンスです。
以上、本日は無意識にしている生活習慣の癖に気づく方法でした。
本日も皆様にとって良い一日になりますように。