前世の記憶を思い出す必要なんてない！今を生きることに集中する

興味本位で私の前世は何だったのだろうって考える時がありました。

どこの国にいたのかな？私は男だった事もあったのかな？どんな時代を生きたのかな？

友達と前世の仮定の話をしたりして笑ったり。

前世を思い出す人もいると聞くけど、今の私は初めて前世の記憶なんていらない！って心から思った。

いつも今に生きていない

自分を観察する練習をしてから、ある日気づいた事がありました。

私はどこにいても、どんな時も、「過去の記憶に縛られている」ということ。

私はいつも今この瞬間に生きていなかった。大人になれば頭の中はいつだって「未来の不安や過去の記憶」を考えている。

2016年12月から断捨離を始めました。物を捨てるだけではなく、一旦人付き合いをやめました。仲の良い友達から「今どこにいるの？」と連絡が来るほど。私は誰にも自分が今どこで何をしているのかを伝えず、ただ独りでいることを選択しました。

自分を観察し始めた当初は自分のことがよくわからなかったけど、1年以上続けていると見えてきました。

今自分が何を思ったのか、今何を感じたのか、何に対して嫌だと感じたのか、何が好きなのか。

そして衝撃的な事が一つ・・・

私の頭の中は常に過去の記憶でいっぱいでした。

道路を歩いていても、東京にいても、実家にいても、海外にいても、場所が変わっても常に頭の中は「過去の記憶」がちょくちょく出てきていたこと。

今この瞬間、私は今に生きていなくて過去に生きていました。

過去の記憶とは、幼い私が当時癒されなかった記憶のまま止まっている。

どこを探しても、どこへ行っても、私は過去の記憶に縛られたままだった。その過去の記憶の場所へ今の私が戻った所で、当時の人達はいない。ずっと私の記憶だけが取り残されたままだった。

過去に負った傷が癒えないまま、悔しいまま、後悔した記憶が、ずっとずっとずっと、何歳になっても、今この瞬間を生きたいのに邪魔している。

ずっと、自分探しをしていた私は初めて根本的な原因を体感した気がしました。

過去の傷が癒えないままって、こんなにも今を生きられないのかって。

前世なんていらない

たった数十年生きただけで、過去の記憶に縛られて今を生きれない自分に気づいた時、初めて前世の記憶があったら大変だと思いました。

前世の記憶は全て良い思い出だとは限らない。

今みたいに後悔したこと、悔しかったこと、乗り越えられなかったこと、沢山あるはず。

その時どうにもできなかった記憶が今ももし残っていたら、絶対今以上に前に進めない。

以前、斎藤ひとりさんが「全て都合の良いようにできている。前世の記憶がないのは、ない方がその人にとって都合がよくメリットがあるからないんだ」と言ってたのを思い出しました。

そういうことか・・・と今なら納得しています。

今に生きると時間の感じ方が変わる

子供の頃は一日が長くて、一年が長くて、一日に起こること全てが特別でした。

子供は今この瞬間にだけ生きていて、今目の前の事に集中しています。過去の記憶に生きてはいないし、未来の心配もしていない。

考えても、今夜のご飯は何かな？くらい。

そうやって今この瞬間に生きると時間の感覚が変わります。

大人になるにつれて、今この瞬間を不在にし、自分の心にはいつしか他人をおくようになりました。

どうやったら認めてもらえたのかな、今会ったら見返せるのかな？どんなダークな事を考えてたとしても、自分じゃない誰かのことを考えているということは、今この瞬間を生きていない。

自分観察を続けて私はショックでした。

私は過去の記憶の中にいる他人をいつも自分の心に置いていたこと。

私は今この瞬間をちゃんと生きたい。

今を生きるために過去の自分を癒そう

過去の自分を癒すということは、自分の中にいるインナーチャイルドをちゃんと見てあげること、そしてちゃんと癒してあげること。

もし、まだ過去の記憶の自分が他人と比較したり勝負をしていたり、まだ縛られているなら、そろそろ自分を解放してあげよう。

そして今この瞬間をちゃんと生きよう。

そう思ったら、マジで前世の記憶がなくてよかった・・・と思っています。